「ペーパーマリオ オリガミキング」 感想(ネタバレ含む)
久しぶりにいいゲームに出会えた。
一言で言うとSwitchでやったストーリー系ゲームでは1番面白かった。
・全体的な今作の感想
前作から一新し、様々な「オリガミ」要素が追加。今までの平面要素を維持しつつ、斬新な数々のアイデアが盛り込まれていた。特に今作で印象に残っていたのがペラペラの平面から折り紙への変化ムービー。どうやらゲーム内博物館に展示されていたムービー原画によると実際にゲーム内に登場するオリガミをリアルで折っていたらしく、制作会社インテリジェントシステムズのこだわりを感じる。
また、今回特に気に入っていた項目が「BGM」。タイトル画面のBGMから一気に引き込まれ、数々のテンポの良いバトルBGM、緊張感溢れるボス戦BGM、各ステージのテーマごとにそった特徴的なエリアBGMといった今まで以上にBGMという点に関心を持てた。もし買ってなくてこれを見てる人は1度メインテーマを聞いてみて欲しい。
もう1つの要素として、新たなコンプリート要素があげられる。主な要素は、
①キノピオの救出
②壊れた箇所を「カミッペラ」という紙の破片で修復
③はてなブロックを全て叩く
④各エリアにそれぞれあるおたからフィギュアを集める
の4種類。この中でもキノピオの救出は結構面白い要素で、キノピオが花になったり猿になったり魚になったり蝶になったり手紙になったりゴールポストの旗になったりと色々やばい点が出てくる。また、全体の数も膨大なため、全部集めるとなるとかなりの時間を要する。
最後にあげるのがバトルシステム。
今作では今までと一気に変わり、まず敵に遭遇→パズルを組む→攻撃選択といったパズル要素が加わる。このパズル意外と難易度が高く、1つのパズルに10分かかったこともある。慣れてくると結構面白く、パズルを組めると攻撃が上がるため、普通にいいシステムと感じた。ただ、クリボーを戦闘無しで破壊することが出来る2ステージ目後半まではちょっとテンポが悪い。ボス戦はちょっと変わるけど、こちらもなかなか面白い。
・ストーリー
今作はオリガミの王子「オリー」にキノピオやクッパ、ピーチ姫といった多くのメインキャラをオリガミにし、世界中にオリガミ軍団を使役して侵略を始める。因みにピーチ城は今作も浮く。マリオもオリーにやられそうになるが、道中出会ったオリガミの王女「オリビア」(←馬鹿だけど可愛い)と一緒にピーチ城からクッパ軍団と共に逃走する所から始まる。
ここからはネタバレあるので、見たくない人は次の線から線の間はスキップをオススメ
_____________________
・鬱要素
今作をプレイして離れないのがこの要素。彼がまさかあの岩であんなことになるとは想像しておらず、実際に事が起きた時は衝撃でしばらく固まってしまっていた。その後のオリビアの反応も、無邪気な子供に残酷な現実を叩きつけたような状態になり、やばかった。
・水ガミ神殿の水のグラフィック
正直本家のマリオを超えているのではないかと思ったくらいの水の再現度。どうして紙なのにここまでこだわれてしまったのか。
・オリガミ職人
オリーの勝手な思い込みが悪いものの、今作1番の黒幕は正直こいつだと思ってる。メッセージとしてではなく、直接伝えていたら今回の悲劇は起こらなかった。
・5面大ボス
即死技やめよう!あと切り刻んだクッパ軍団をハリボテに大量に貼り付けるのはやめよう
・ラスボス
パズル要素を存分にぶち込んだ戦闘。最後のパズルでは結構苦戦し、6回くらいゲームオーバーに。最終場面ではまさかのQTEが何度も登場し、臨場感がすごい高かった。
・EDムービー
クッパとJrのたわむれ、全てが片付き今まであった人々のそれぞれに向けたカメラ移動、ラストの皆で祈りを込めたオリガミを浮かばせる所などペーパーマリオシリーズらしい余韻を最大限持たせたエンディング。最後までのめり込めた。
____________________
ペーパーマリオシリーズはスーパーシールから入り、RPGやカラースプラッシュ等歴代作品に触れてきた。前作のスーパーシール、カラースプラッシュがちょっとイマイチだったせいなのもあるかもしれないけど、今回のオリガミキングはストーリーや要素では歴代で1番面白かったと思う。特に中盤~後半までがやばく、出会い別れや心情の変化等凄く細かく描かれていてゲーム内にのめり込んでた。人によって評価は割と変わってくると思うけど、もしやるゲームがなかったらめちゃくちゃオススメしたいゲーム。
1番好きなキャラはボム平。